●ひこね第九オーケストラ練習の記録

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新通先生 11月7日

●第九 第1楽章

Allegroの楽章は、ずっとアクセルを踏んでいる感じが欲しい。停滞しやすい。
丁寧に弾くことによって、前に行く力がなくなりそうなときがある。
曲の冒頭で、2分音符ののばしでCl、Ob、Flが順番に入ってくるところ、少しクリアにだして。
Eの4小節目の弾き方、5小節目からスタンプを押すようにsf。
Eから158まで、前向きに、威厳を持って、小さくならない。
154から弦楽器の高い音、しっかり当てていきましょう。sf の点は、マルカートだと思って。
短くはない、はっきりとした発音で、クリアな音を出してください。
sfは、てを抜くことなく、もりっとした音でいってください。
156からは、fになっているけれど、これはsf 。これは、文脈によって読み替えなくてはいけない。
Eの150の2拍目のsfのついた4分音符の音の処理は、あくまでも古典派的にこだわる。
タァーーン タンタ タァーーン と音は若干減衰する。でも音符が切れるわけではない。音の長さは必要。
音と音のつながりも感じる。減衰したときに音は生き生きしていないとだめ。
ダゥァァァァアン のように最後を押すようなワーグナーのようなsfではない。
古典美、様式美を出したい。
157で弱くなりそうになる。絶対に最後まで弱くならない。
159の弦楽器の4分音符、ディミネンドしながらでOKです。音を減衰させる。
この4分音符は、木管楽器は8分音符なので、短めの4分音符。めいっぱい伸ばさなくてもいい。
164からテンポ緩まずに前向きに。
186からのcrescをちゃんと。
188 の2ndVnとVcのffの16分音符は、ゴリゴリ、バリバリ、モリモリ弾いて。刻みの全部の音が聞こえるように。
この動きが、本番、聞こえて欲しい。
160 管楽器の4分音符丁寧に。
Fからのメロディは、Ob1人なので、ほかの伴奏のClとFgは、少し控えめに。ここは大きくなりやすいところ。
もう少し音程を寄せ合うと、もっと透明感のある音になるはず、濁らない。
Obのメロディは、ティーィヤタタ ティーィヤタタ というかんじに、のばしの音がやせない。
Obが楽器をちょっと空中に浮かせる感じ。
ティーィヤタタの・・ヤタタの舌付きは、点がついているが、ここは少し甘めに。切りすぎない。
195のritは,メロディのFlの伊藤さんのritにあわせる。
指揮はここは分けて振りません。
ここはティーーイ ヤァ タァ タ という感じでritしてほしい。
213後半にも同じようなところが出てくるが、ここはClの中島さんのritにあわせる。
・・ヤァ タァ タは、すこしディミネンドが欲しい。
196からの付点8分音符は、ティーン ティーン ティーン ティーン 長さを守って、長すぎない。
みんなで長さを味わって。
ここのリーダーは、Ob。体を使って他のメンバーに合図してください。
Fgは音が下がったとき、音量が大きくならないように。
テンポはここでしっかり戻したい。
198からの1stVnとVlaのティターン のリズム、きっぱり聞こえる方がいい。響きが濁りたくない。
パパーン パパーン パパーンという感じで、リズム感を大事に。
206〜207の2ndVnとVlaの16分音符の刻みは、粒がはっきり聞こえるようにゴリゴリ、バリバリ、モリモリ弾く。
207はさらに大きく。
206〜207の木管と1stVnのティンティティーーン ティンティティーーン は、エコーじゃないから、弱くなってはだめ。
2回ともしっかり、テンションが落ちない方がいい。
・・ティーーンの長い音の時に音色が悪くならないように気をつけて。
ここは ディタディタディタディタ ディタディタディタディタ と音を大きく、だれよりもと遅く弾いた方が効果的。
208からティンティティン ティンティティン は他の人を聞きすぎて遅くならないように、目的地を見てすすむ、でも転んで速くなってはいけない。
GからFgのメロディは大きい目、でもpの音色で。
214から215の木管楽器の4つの付点8分音符の動きは、エコーのように216から217の弦楽器の4つの付点8分音符の動きに受け渡して、わき上がってくるようにクレッシェンドする。
219からは、大魔人のように形相が変わった方がいい。
249 恐ろしい和音になっている。少し気にしてください。感受性の高い子供だと泣いてしまうところ。
HからHrは、楽譜通りやってみましょう。
Iの直前に急にffからディミネンドしてpにするところにうまみがあるのだから、ちゃんとやってみよう。
自分から積極的に意識して落とさないと、なかなかpまで落とせないので、意識しよう。
ただし、Iから先でさらに、piu p ・・・・ppまで音量を落とすので、注意
piu p ・・・・はディミネンドということ。
piu は「前よりさらに」という意味。
・ ・・・は「しだいに」ということ。
258から259にはいるところにコンマをいれる。cantabileで新た名フレーズで始まりたい。
これこそ練習したいところ。手首を柔らかく置き直す感じ。
259からチェロは、気持ちはかわってもアクセルを踏んで前へ。
259からの主役は2小節毎に、Ob → Fl → 1stVn → Fl
267は主役はFlです。Fl は、しっかり大きく吹いてください。
267はVcは脇役、Flを聞いて音量をかげんして決めて。
8分音符が短くならないように。パン パパァン パパァン パパァン・・
273のHrの16分音符急がないで。
275のOb、Clはティーン タン ティーン タンのように跳ねる感じでなくて、
ティ〜〜タン ティ〜〜タン ティ〜〜タン というように楽しい雰囲気で。
Kにはいるところで、1本切れ味が欲しい。ここが序奏の再現部。
KはVlaがレファ#ラの和音を弾いている。
冒頭では、ミラだけで和音が確定していなかったのが、ここでラド#ミの和音であることがここでわかる。
ここの謎解きがおもしろいところ。
Kの4小節前は、f以外の音をがんばりすぎないのが、Kをめだたせるこつ。
1小節前にfがなにもついていないのは、Kを強調したいため。
1小節前を大きくしすぎて、Kのはいりが目立たないのでは、逆効果になる。
KのVnのティターンは 冒頭の主題の一つであること忘れずに、同じように弾く。
Kのティンパニ、パリッとしたかための音が欲しい。
Kの金管楽器、音程より音の色で決まる。ナチュラルホルンのナチュラルトランペットのような古い時代の楽器の音が欲しい。
雷のような電気的ショックが欲しい。
古い楽器で一生懸命吹いているような音が欲しい。
現代の楽器で一生懸命吹くと大きすぎるのだけれど、わかるかな?
315は主題の再現部。

新通先生 11月7日(土)第1楽章 その2
315から主題の再現部に戻って、323のVnの付点8分音符のタァーン ティーン、
324からの管楽器、Vc,Cbの付点8分音符のタァーン ティーンは、ペザンテになって重くなりすぎない。
大きい音出すために必死な感じになってしまっている。もっとすっきり。
329からのVcのben marcato は死にものぐるいで弾く。
プロオケのチェリストもここは毎回死にものぐるいで弾いていると言っていた。
345の弦楽器ターンタタタタの最後の8分音符が、ターンタタタタッに聞こえるのが気になる。
ターンタタタタァンと音を丁寧に終わる。ただし長く弾きすぎない。
Lからテンポが緩みやすいので注意。ふつうのテンポ。
401から疾風怒濤のように。管楽器とVc,,Cbのタタティーン タッタティーンのリズム弾き方が、ティーンのところで伸び気味にくるので、Vn、Flの16分音符の動きに合わなくなっている。前に向かった感じで。
Vn、Flの16分音符は、次の小節の8分音符に向かってクレッシェンドして駆け抜ける感じ。
遅くなってきめない。重心がつま先立っているような感じ。
402の2ndVnの16分音符が1stVnより1オクターブ下がっているのは、ここにFlが入っているから、うまく聞こえるようになっている。
Flはここ立って吹いて、この高い音の動きをVnに聞かせてあげて。
16分音符の動き1ト2の2の頭でみんなでもう一度アンサンブルしなおそう。
小節の最初のタカタカ タカタカ・・をはっきりと浮き出るように。
Nからの3,4番Hrの32分音符と8分音符のリズム、重く、ごっつくならない。軽い感じで。
Oから2ndVnとVlaの刻みは、冒頭と違って、飛ばした感じが欲しい。
Pの1主節前の32分音符の2ndVnとVlaの刻みは、また出てきたここはばっちりやってください。ちゃんと弓の根本で弾く。
Hrは、Pの2小節前からクレッシェンド、それまであまりしない。
VcとCbはcrescの場所を確認、439まで決して大きくならない。Pizz で大きくなりがち。
Pからずれやすいので注意。
463からVla、Vc、Cbは他のパートとリズムが違うので、少し気を入れて演奏してください。
Pからは歌うのだけれど、ロマン派ぽくならないように。ロマン派ぽくやるとよくずれる。
481の弦楽器のcrescにpocoと書いてください。483から本当のcresc開始。
つまり481〜482はほとんどcrescしてはいけない。でないとうるさくなる。
489のティンパニとTpのfの後のffは共同作業で、ちゃんと当ててきて。
Qの9小節目の弦楽器、Cbははっきり、他の楽器は抑えめ。
ここのティ−ンタッティ ティ−ンタッティのリズム。ティ−ンを丁寧にやるのはいいが、伸びて遅れない。推進力があるように。
Rから弦楽器急ぐと、木管とずれるので注意。
477のFlの16分音符の最初の音には、点がついていないことに注目。2つ目の音から始まっている。
Qから木管楽器、パートからパートに他の楽器にメロディをうつすときに、テンポ感がずれやすいので注意。
次から次に続いていくので、毎回ゆっくりになって納めない。
506のObは、最初からespress.ではじめてください。
他のパートも505にはいるときにpでちょっと準備してObに少し気を遣って入る。
499のVla、Vc、Cbは、ちゃんと頭から入る。モァッと入らない。
513から管楽器のタ・ティーン タ・ティーン タ・ティーンのリズムクリアにはっきり、厳しく。遅くならない。まっすぐ行きたい。
32分音符は、はっきり埋もれないように。相当きつめに吹かないと聞こえない。
ここの葬送行進曲が遅い名演奏があるけど、ここは遅くしない。
Sから木管楽器のリズム、すごく後ろに行きやすいので、前向きに。
Sの前4小節のfpiuf・・・はクレッシェンドという意味。

(1楽章の冒頭)
生き生きとやりたい。
16から17 ティターン はテンポで待たずに入る。
23は転調した気持ちで。
55から休符で、カウントが無くならない。



●第九3楽章

冒頭 木管ドルチェで。同じテンポでVnTのメロディーへ。
もっとカンタービレで。
裏拍(2拍目、4拍目)に音楽の旨みがある。大事にしてください。
6のVnUのレドシラのクレッシェンドは書いてあるのより少し遅らせてかけよう。
3楽章の難しいところは、ロマンと古典が行ったり来たりしているところ→おぼれない!
長い音符を演奏してるときは「1ト2ト」と八分音符でカウントしましょう。
装飾音符は、和声的な場合はOnビートで、旋律に対する装飾音符はBeforeビートで。
23のClはブレスをとるのが一般的だけど、和声的にはつながっている。
19のTimpは3つの音が同じ感じになるようにしましょう。
25からのVnU・Vlaのメロディーの1回目と2回目のスラーの書き方が違うということを知って、少しニュアンスを変えてください。
スラーの真ん中に少しふくらみをもたせてください。
Morendoで少しブレーキ。
42のVnTはオペラのように1つずつゆっくりあがっていく。そのかわりフェルマータはあまり長くないです。
テーマの変奏は人生のように。テーマは生まれたての無垢感じ→43からは14歳くらい、多彩なスラー→99からは40歳くらい。
57のVnTスラーの裏側を軽く、意味のあるスラーに。
pizzはハープのように。
83からのpizzは重くならないように。
96のHrは自由に吹いてください。
99の12/8に入る前のpizzは習慣でゆっくりしない!stesso tempoは同じテンポで。 
98の4拍目は和声が変わるので指揮を見て。
111の4拍目は4番Hrにつけてあげよう。Hrは自由に。
Aの123はmp、124は再びmp、
124の4拍目はわけませんが、Vc,Cbは着地点を狙ってください。
和声が変わるところで緩めずにそのままいく→「意外性」
和声が変わるところでためるとお客さんに対して説明がすぎる演奏になってしまう。今回は意外性でいこう。
Bから3度の転調。和声を感じながら弾きましょう。ここの和声は一番ぞっとするところ。
Bからのディミヌエンドは、2小節でひとつと考える。
Dから4小節間は、1小節目f→2小節目mfからp→3小節目mf→4小節目mpからpp  
2,4小節目はもりっと大きくしない。
133からのVnUは切ってください。
138の4拍目は「ちょこっとだけ」テンポを緩めて、139はa tempo
141はVnTは「たっぷり」と書いておきましょう。
143の木管はVnTと会話をしましょう。
145のVnTはビブラートありで歌った感じで。
147でffからpへのdimはテンポに気をつけて。
ffは「たくさん」と書いておいてください。最後のffで感極まるところなのだよ。 
Cの1拍前だけ3つで振ります。その後またテンポに戻します。
Cの1小節目VnTのディミヌエンドは後ろのほうでかけてください。
VnU・Vlaの3連符はひとつひとつが聞こえるように、ヤヤヤ・ヤヤヤではなくラタタ・ラタタ
155の弦は1,3拍目の四分音符の強弱の区別をつけて。
155は木管がメロディーなのでディミヌエンドしても弦より聞こえるように。
156はVnTがメロディー
157の2拍目はfひとつ!3拍目の八分音符のスタッカートはソフトに。
弦の最後のpizzはppを守りましょう。
3楽章のB-dur(シレファ)の和音とd-moll(レファラ)の和音を同時に鳴らすとの4楽章の冒頭の和音になる。


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