| ドヴォルザークの謝肉祭  テンポは早いかもしれませんが、がんばってください。 イメージは馬鹿騒ぎ。真ん中はしっとり感が出ればいい。細かいところはできなくてもいいです。  音楽はお祭りが始まろうとするわくわくする夕方。  音はイメージ的に厚くなくていい。薄い音で華やかな音が必要。音明るく。クラッカーを鳴らしたような音。金管はそんなにがんばらなくていい。  メロディで5、6小節目のパーターン音楽的に急がないこと。  Aの2小節前は、ちゃんと歌って終わらせること。歌い回しのところはちゃんとう歌う。  
  34小節目からはモールの音楽。ちゃんと音をとらないとモールにならない。モールの感覚の音。少し音量も落とす。チェコの音楽は、ドアの音楽とモールの 音楽が交互に出てくる。  Cの4つ前から音量を落としてクレッシェンド。特に金管楽器。  Cから音を引っ張らないガナラない。少し音を抜いて響かせる。響きが重くならない。  メロディはあまり止まらない流れる演歌にする。あまりしつこく歌わない。しかし歌心必要。 Hの3小節目の2分音符は、短い目に一緒に切る。4分音符の長さの響きでよい。 がんばって長くならない。 金管183、184クレッシェンドください。185小節目、187小節目の音は吹いたら音はすぐ抜くいてください。ホルンとティンパニも同じようにディミネンド。  ピアニッシモはもっと響きが薄くなるように。淡い色になるように。透明な感じ。 音量は今のままでいい。  1stVn211〜213のクレッシェンド思いっきりしてください。  2ndVn、Vla220、221のしっかりクレッッセンドしてため息をつく。  2ndVn228、229のsoliは大事に歌う。  232のクラリネットのメロディはあわてないでしっかり歌う。  230からの1stVnはトレモロでもいい、数が入らなくてもOK。葉っぱが揺れる感じ。  250からのVc、Cbはあまり重く響かないように。薄くピアニッシッモ。ドイツ音楽のように下の響きが重くならないように気をつける。  打楽器は、いつもたたくことより聴くことを重視して練習すること。他の楽器のとの音量のバランスを相当意識して、いつもいつも考えながら。  270からの2ndVn、Vc騒がしくなくレジェーロで弾く。  270からイメージとして遠くで聞こえているようなイメージ。だんだん近づいてくるように。  Nの4小節前から2小節でクレッセンド、2主節でディミネンドしてフレーズを出す。  Qに向かってだんだんテンポをあげていく。それまではそんなにあわてていない。  367〜3692ndVnがんばって、2分音符は抜いた感じ。聞こえにくいのではっきり。  Pの頭の音、全員スタカートをつける。1拍目と2拍目を分けて弾く。そこで弓を返す。  350はトリル急がない。そこをいそぐとPから弾けなくなる。  R前のメロディはいそがない。おちついてフレーズを納める。  Sから、Vn、Fl、Obの4分音符短く、スタッカートしっかり。重くならない。聞こえているのは4分音符だけでOK。8分音符は軽く。  Sからはハーモニーがあがっていくについれてクレッセンド。細かい音符にこだわるより、響きの盛り上がりを大事に。  Tの長い音符の山のマーク。頭をはっきり出して響きを残してぬく。 667から470に向かって音楽する。  piu mossoからWから重くない。4小節ドンドン弾いたら、みんなで様子を見て合わせて3小節。また4小節ドンドン弾いて、またみんなで様子をみながらあわせて6小節、あとは最後までドンドン。   ベートーヴェン 交響曲第9番 第1楽章  トリルは例えばE前など 必ず上からにしてください。 カデンツァは基本的に引っ張りますので飛び込まないこと。  スターカートと山印の区別。スターカートは基本的にレジェーロで、山印は堅い目で区別すること。  第1楽章は、暗い不安な感じが出ること。元気すぎない。  冒頭の5度は不安な5度。完全5度でない。上の人は強くない方がいい。 ベートーヴェンのクレッセンドはあんまり長くなると持たない。  最後にガーともっていく。特に内せいはしっかりクレッシェンド。48のクレッシェンドを見てもすぐに始めない。もう少しキープしてからする。  55からの音楽。木管、ホルンの56小節目の8分音符はアクセントなし。ここはフレーズの終わりの音。sfがあるのと無いのと明確に区別しないとフレーズがわからなくなる。  Aの4小節目から、啖呵を切ってはみたものの、またすぐに小心者の小市民になる。 ベートーヴェンは苦しくて作っている。音が明るすぎ。いつも暗く、雲がたれ込めている。暗く弾いてください。悲しく弾く。元気な第九にならない。  24〜25小節目25小節目から続く8分音符は、あぁダメなんだという風に弾く。元気にならない。  Aからみんなもっと体をつかって苦しんで、おれはダメなんだ!!という具合に弾く。 Bの4つ前から、もってテンポ、テンションをあげて、Bに向かっていく。  スフォルツァンドが続くときは、同じスフォルツァンドはない。かならず大きくなるか、小さくなるかどちらか。それを見極めること。  74からのメロディは、晴れるかもという希望だけ、歌いすぎて夏にならないこと。  ベートーヴェンはフレーズが長いので行くところいかないと訳がわからなくなる。  クレッセンド、ディミネンドが書いてないところでもしなくてはいけないのだから、84〜87のようにクレッセンド、ディミネンドは書いてある場合は、もっと感じてわかるようにはっきり弾くこと。  88小節からの木管全員が順番に一つづつゆっくり音を出して重なる喜びを、結果としていっしょになる。出てくる音色を大事に。  80からの弦楽器、16分音符に続く8分音符は丁寧に。大きくならない。アップボウでもいいくらい。  1回目の95小節目はフォルテ、2回目の102小節目は期待のフォルテシモにむかって、もっともっとみんなでクレッシェンドしなくてはいけない。 102、103小節から104小節に入るとき。空間に投げ出された音が落ちてくるのを感じてから、いっしょに次のフレーズへ。105小節目から106小節目に入るときも、木管のメロディを受け止めてから、みんなで一緒に次に入る。音を聞かずにメトロノーム的に音楽をしていると、おちつかない音楽になる。もっとでた音を聴き受け止めましょう。  101小節目から102小節目にはいるときも、飛びこまない。投げ出された音を感じてから、いっしょに次に入ること。自分たちの音を耳で聴いてから弾く。  117〜109の木管の8分音符は、暗い中の希望を少しづつ出しているところ、もっと出してもOK.  Dから138小節目の頭まで、少しづつ盛り上げていく。  138小節目からの木管は「天国」遠くから、弦楽器は「現実」。  144小節目はピアノから146小節目からフォルテになるように。喜びを入れて。  146小節目からの木管のフォルテ3つは、フォルテシモへのクレッシェンド。   148小節目からの弦楽器のフォルテ3つは、フォルテシモへのクレッシェンド。  Eからのアフタタクトはしっかり。Eからずれて交互に出てくる弦と木管のアフタクトが、5小節目で一緒になるので、その喜びが出るように弾く。そこから158小節目まで気力が落ちないようキープ。そして158小節目の最初の音は、スフォルツァンドがついていない音であるのでいい音で・・。  Fからの木管195小節目のritは急にかけない、自然な感じに全体的にritする。   196小節目のa tempoは198小節目にずらす。Gのあとも同様。  162小節目からの185小節目まで展開部からの弦楽器は、フルートやファゴットの悲しいメロディがちゃんと聞こえるまでもっと音量を落とす。伴奏も吹き伸ばしの音も落とす。ここの部分の木管楽器はもっと主張してフレーズがでるように。  楽譜の解釈。217小節目からスフォルツァンドは最初だけでなく後の音も全部同じようについていないところも全部つけて演奏してください。フォルテが書いてあるところは、全部スフォルツァンドと思ってつける。これも後は皆同じように、ついていないところもつけて演奏すること。苦しんで演奏してください。  Iのピアノは急に大きな音が消えたら、別のところで鳴っていたというイメージ。 ピアノを怖がらずに遠くで鳴っているというイメージで演奏する。  159小節目から木管は天国の遠くの音楽。やがてだんだん現実の人生に降りてくる。  Kに向かってだんだん天国の遠い音楽から現実の世界、生活に落ちてくる。そしてまた闘う。このようなきれいな天国の音楽とベートーヴェンが苦しんで闘っている現実の世界、人生の音楽をイメージトレーニングで、お客さんに提示してみせるのが第1楽章の大きなテーマ。これが大事。   第2楽章  冒頭、2,4小節は開ける。  2ndVnの冒頭は、何も考えずに手も自然に力をぬいて4小節でフレーズに。4つでひとかたまりで弾く。フレーズの終わりは急がずに。フレーズを納める。小節ごとに力を入れない。お寿司屋でネタは一緒に食べる。マグロ、しゃり別食べない。 暗いお寿司やさん。  リズムは付点4分音符を響かせて、8分音符はおつりと思うこと。重くならない。 8分音符は余力。 次のドアのためにもっと暗く弾く。  Aからのフォルテが続くところも、フレーズを考えて同じように弾かない。  143小節へは目楽しかったけどこれでいいの、不安になるように。  151小節目から8小節ドンドン不安になり小さくなる。ドンドン小さくなっていく。  ちょっと行って考える。そして動かない。その間が大切。   177小節目からのピッチカート元気すぎない、もっと宇宙的に幻想的に弾く。2つは大きい、小さい。3拍めは大きくならない。  Eからのティンパニは、「現実」大きい、小さいだけ区別でなく違う音色で。不安なところに違う人間が突然頭をたたく。  Fは、リズムはテーマ。Gに向かってリズムで連れて行く。特に4小節前からガァーといく。  Iはチェロが出てくるところで不安から取り除かれるので、Iに向かって希望を燃えてもっとクレッシェンドする。 |