11月7日 ベートーヴェン 交響曲第9番 第1楽章
ベートーヴェン 交響曲第9番 第1楽章
弦楽器は音は抜かなくていい。もっとはっきりしたイメージを持つ。弓先に来ても音が抜けない。羊羹のように音が抜けない。
木管は、全体的に音色を大事に。叫ばない。室内楽的に演奏した方がいい。ガーと吹いて合わせるのでなくてアンサンブル。
16分音符の歌い方が、全般的に転ぶ。もっと大事に。例えばIの部分。各パート16分音符がつながるようにアンサンブルする。頭の休符を休みすぎない。
出だしの16分音符は、粒をたてずに、モヤモヤと弾く。ホルンと同じ雰囲気。リズムはあまり強く考えない。
出だしのヴァイオリンのメロディは、ソフトボーチェで、ため息のように弾く。
16に向かってだんだん、イメージがはっきりしてくる。
4,5のコントラバスとビオラは、バイオリンからメロディから続いて、納めるように。
幽霊が出てくるくらい暗くやる。木管が出てくるときは、はっきり出こない。もやっと出てくる方がいい。
13からのヴァイオリンのメロディは100kgの重りをつけたように弾く。14のビオラ、コントラバスも同様。
15,16のビオラぜんぜん重さとパワーが足りない。
17のティンパニ、大きい音でなく深いイメージの音にする。重い音が必要。シンフォニーでは、大きな音は必要ない。
53のリズムは、コンマスをみて、リズムのきっかけをしっかり合わせる。何となく飛び込まない。
63の2ndヴァイオリンがんばる。
80からドアの音楽。甘くならない。ベートーヴェンは同じテンポではダメ。行くところは行かないとベートーヴェンにならない。88まで行ってそこで安心する感覚を持つ。
88から16分音符の動き、16分音符の動きをアンサンブルする。合えば前に行ってもいいが、合わなかったら、我慢して合わせてから進む。
Cからの16分音符の動き、合ってきたらもっと前に行くエネルギーが必要。縦に合わせるのでなく、ハーモニーで増えていくように合わせる。もっとこの部分はわくわくするように弾く。
Cの前、音が上がっていっしょに降りるところ、もっとスクラムを組んで一緒に降りる。合ったら、もっとエネルギーが欲しい。
ピアノでももっと期待感のある音。もっとアーティキレーションをはっきり弾いた方がいい。
電車の車両はくっついているところに連結の蛇腹があるけど。そういう連結節目のない一本の電車にして欲しい。
ベートーヴェンのこの曲は各パートはそれぞれ小節ごとにしか弾かせてもらえない。
お互いに分かれている音符をお互いにつなげるて音楽を作っていかないとダメ。つねに引き継ぐ前の楽器の音の流れ、早さなどをよく聞いて受け継ぐ意識を持つこと。そうすると音楽が止まって聞こえない。そうすると音楽が止まってします。
アンサンブルは、歩く歩道に意識して乗っかれるかどうかが勝負。この音楽は、煉瓦と一緒。ドイツの建物が煉瓦の積み重ねでできているのと同じ。16分音符の流れを意識する。
74からの木管は、希望。幸せな音。
80からの木管のメロディーは弦楽器の16分音符を受けておさめる音楽。別の音楽に感じてはダメ。
110から幸せな音楽。114からモールになる。ここから緊張感をもつ。
104,105の木管のメロディは、期待を持つように少しクレッシェンドしてOK。
120からEまでは、長距離走が始まる。一つの盛り上がりになるよう長大な意識を持つ。矢印を書き込んで、途中で止まらないように。いかにEまで行くかが大切。途中気を抜かない。どのようにクレッセンドするか意識する。120から138は、その途中の一段階。そこでまだ気を抜かない。
Eはコーダなので、そこまで華を開かさなくてはいけない。ここまでで前半の提示部、展開部、再現部、コーダというドイツ人が考えた一つの作品になっている。エネルギーをここにもってくるための作業。
もっと計算しながら演奏してください。みんながこれを意識して弾くと、お客様にちゃんと伝わる。すごく大切なこと。ここまでの形をみんなが意識すると後半は同じ。考えながら弾いてください。
従って、途中でがんばったり、途中でさぼったりすると、音楽にならない。
Eの巨大さがでるように、強い音楽をしましょう。
ピアニシモの音が飛んでいないので、もう少し、芯をいれて弾いてください。
音に皆さんの気持ち、思い入れを入れる。ケルンの大聖堂のような音楽。弱くなくしっかり意識した音必要。
164からの1stヴァイオリンは、ため息でなく、決意のようにはっきり弾く。
188の音楽が爆発する前にもっと我慢してください。ずっとがまんできるようにしてください。
ティンパニとトランペットイメージを同じようにすること。
地獄の魔王が突然来て「おまえは!」と怒鳴る感じ!突然くるエネルギーを出して。
198からせつない音楽。元気すぎない。
198からのメロディは、泣いてください。切なく聞こえるように工夫してください。
210からの木管、オーボエ、クラリネットの16分音符とファゴットの16分音符が、切れずにつながって聞こえるように工夫して弾く。別々に聞こえるようではダメ。つないでつないでリットへ持っていく。
218からの2ndヴァイオリン、218から219に向かってのテンポを決める。219の頭の音に向かってしっかり決める。急がない。エネルギーをすごく使って弾く。
テンポプリモは214から216へずらす。
Iから正念場。16分音符遅くはしないけど落ち着いていくように弾く。遅くなるのではない。
16分音符の歌い方が、全般的に転ぶ。もっと大事に。
Iの部分。各パート16分音符がつながるようにアンサンブルする。頭の休符を休みすぎない。
Iからの2小節でカデンツァができて欲しい。フルートが出てくるところには落ち着いているように。
デイミネンドは、ため息のように、行けといわれておっとっとという感じ。
ピアノにしたときには、はっきり弾かないお客さんに聞き取れない。芯のある音。
265から266までを一つのフレーズと思わない。次につながって聞こえるように。
259からホルン先につっこまない。
279からチェロのメロディは、バイオリンの16分音符を聞いて、メロディらしく。
274には、スタッカートはついていないので、その部分は少しレガートに、急がないように弾く。
急がない音楽を覚えましょう。テンポが速くなっても、転ばないあわてて聞こえないよう弾く。
Kの前はカデンツァで盛り上げて、あわてずに決めて弾く。Kの前もシミーレで、同じようにヤマスタッカートをつけてしっかりと弾く。ベートーヴェンは、書くの省略しただけ。
297から急に音楽を変えないように、その前からがんばっておく。
275からのオーボエ、チェロのメロディは、ピアノでおだやかな気持ちが会場に伝わるように。あまり攻撃的な弾き方にならないように。
Kの前はカデンツアでためる。目標のKがフォルテシモになるように順番に大きくして弾く。
スタッカートがあまり短かすぎると軽く聞こえるので、重く聞こえるように弾く。
16分音符をすごく気を遣って弾いてください。
505でやめて、506は改めてピアノで弾き直す。続けて入らない。
539に入るとき、テーマになるよう32分音符のアフタクトを改めてつけて弾く。
538はそのまま弾ききって待つ。
第2楽章
冒頭は、決然と。
2ndヴァイオリンの冒頭のメロディ。イメージとしてもっとはっきり、もっと遠くで弾くイメージ。星のようなイメージ。遠くでちゃんと光っている。4小節で一つのイメージ。そんなに早くない。
143から144、145から146のように小節がまたがったときに、次の小節の頭の音が大きくならないように。
111から112 ティンパニ112の頭の音が大きくならないように。意識して心がける。
3拍子は、やさしい、やわらかい、ミステリアスな音楽。そこにティンパニは全く異質な音楽、堅い、突然もっとエネルギーのある堅い音で。
Fからの管楽器は遠くから264に向かって近づくイメージ。
トリオから木管のメロディ、1括弧はそのまま、2括弧のところはメロディのフレーズを終わるようディミネンドしておさめる。軽いレジェーロのイメージで。
Mからチェロ、バス、ビオラのメロディは軽く、さわやかな感じ。491に向けてフレーズの終わりは納める。
430からクラリネット、ファゴット、オーボエのメロディは、非常に音色を大事に入ってきてください。ある程度、少し色を付けた音色にする。
遅くなってくるのは、515から少しずつ遅くなってくる雰囲気。523のチェロのメロディの遅くなる具合をよく聞きながら入ってくる。単純に数えているだけではダメ。
フルート、木管、小節の裏の音楽をいそがない。落ち着きがないように聞こえる。
Mの1括弧は納めてください。2括弧はそのままの勢いで入る。
第 3楽章
11月7日の横島先生の練習では2回通し練習をしました。
第3楽章の音楽作りをしてちゃんと練習すると3時間はかかるので、11月27日(土)の夜の練習をすべて3楽章の集中練習をすることになりました。中身の濃い練習になります。ぜひ出席してください。
1,2は前奏。音楽の始まりは3から12までが一つの音楽。だからそこはゆっくり終わる。
冒頭のメッツアボーチェのファゴットは、非常に一番いい音。大きい音ではない。
いっぱい動きます。ずいぶん大変かもしれないが、音楽的には非常に大事なこと。静かにしたり、ゆっくりしたり、すごくよくできた音楽なので、つまんない音楽作りをするともったいない。音楽的に処理してください。感じてください。
テンポが変わったときのピッチカートが早くなったりするので、焦らないこと。急にテンポは変えない。リタルランド、間を開けたりということはほとんどしない。自然な感じでやる。
例えばBの4小節目から5小節目にかけてピアニシモから自然にクレッシェンドかけてピアノに行く。
140から141へも自然な感じゆっくり。不自然にゆっくりしない。
これはバリエーション。テーマがゆったり弾くところ、前に行くところ、収まるところは、すべてのバリエーションに共通する音楽作り。これを理解して分析すると、どこで前に行くか、収まるかも理解できる。
例えば、最初のテーマが最初の始まる3,4小節目は、落ち着いてゆっくり弾いているので、他のバリエーションでも同様に始まりはゆっくり始まる。テーマには大きなフレーズが2回あり、それぞれのフレーズの終わりは納める。2回目のフレーズは、前に行って盛り上がってから収まる音楽。このようなルールがすべてのバリエーションに共通してあるので、次回の練習の時にこの分析、音楽作りについてしっかり時間をかけてやりましょう。
イメージづくりを家でゆっくりつけてきてください。
第 4楽章
冒頭のトランペット、ホルン、決して木管の音量を超えない。色を付けるイメージ。
48 テーマ以外の人はあまり大きく鳴りすぎない。ハーモニーだけ。
56 3楽章のイメージ。56はレガート、そーだ!のイメージ。
58の3拍目、息をのんでそっと出る。60,61は歌う。
63 フルートできるだけドルチェ。3楽章の頭の部分の再現をイメージ。
77のフレーズは77の2拍目から79の1拍目まで、81 の木管の相づちは、オペラの相づちのイメージ。歌に軽く入れるだけ、構えない。
92からチェロ、バスのメロディはピアノ、ピアニッシモでない。ソリストのように歌うように。
116からビオラが入ったら、チェロバスは伴奏。オーケストラっぽく。ハーモニーを大事に。
Aから2ndヴァイオリンが入ったら夢心地のように。
Bから金管が入ったら、お祝いに聞こえるように。華やかに。そしてCに持っていく。
4種類の音楽がつながるように。同じでは退屈。
メロディのフレーズの終わりは、納めるように、決してあわてない。
Aの前、2ndヴァイオリンの導入は、音楽を支配するように。
Aからは、1stヴァイオリンだけのメロディが聞こえるように、他のパートは、左手しっかり、弓は浮かして。
156からのクレッセンドは、全員で。
331の入りは、だいぶ待つ。
カデンツア(曲のフレーズの終わり)が、全部のところではやい。例えばFの前。
Dからの弾き方は、言葉と一緒の歌い方。オペラをやっているのと同じ。歌詞を覚えて歌えるようにして置いてください。つながるところと切れるところを歌詞を書き込んで理解すること。
244、248、256の3拍目は、フレーズの終わり、1拍目より大きくなることはない。気をつけてください。
Dからはさわやかなフォルテ、うれしいフォルテ、根性はいらない。
320の後半のヴァイオリン、ビオラの動き大切。はっきり。
321からの歌詞は、子音が来るまでまつ。歌詞を歌っているように。
331マーチはトルコの音楽。この時代すごくはやっていた。すごく楽器が多い。遠くから来るイメージを出すのが難しい。マルカートでリズムを出す。弦の合いの手も「そうだ!そうだ!}という感じ。
雇われ軍隊が軽く、雑でも楽しい感じが出るように。勝利にかって凱旋帰国でうれしそうに。
Kに入ったら街中に入ったように。
Kからのスフォルッサァンドは、少し抜くように。
518から524までは、インテンポでゆっくりにならない。
Mの前のホルンは、下の方が聞こえるように。上の方はほとんど無くても大丈夫。
いったん音楽が終わったのではないかという雰囲気。前に進まなくていい。
ピアノの1小節前まで前までそんなに小さくなくて結構大きくてもOK。
モールで少しrit。
Mの前のクレッシェンドは、モルト!。ピアノの時間があまり長く鳴りすぎないように。すぐにクレッシェンドを始める。
Mから管楽器、もっと短く。8分休符が聞こえるように。
Mから弦楽器は、うれしい音楽になるように。粒が聞こえるように。
595からメロディはアクセントなし。596の1,2拍は>。598も1,2拍も>。
歌詞をしっかり理解して弾くこと。
602からのヴァイオリンのメロディいかに弾けば波に聞こえるか工夫。
655から2重フーガ。付点2分音符のメロディはほぼアクセントとしてつける、こちらの方が大事なテーマ。2分音符と4分音符のメロディは、丁寧に横に弾く、はねない。
フーガは決して急ぎません。インテンポ。
Rの前はカデンツアで急がない、気をつけること。
Rからは、インテンポでない。恐ろしく緊張感を持って。
747,748の2つの付点2分音符は>。歌詞に合わせて。2つ目の音が大きくならないこと。
718の後半からホルンが粘って決める。719の後半からはインテンポ。
763からは希望として楽しい音楽。8分音符の動きは軽いイメージ。
766から767にみんなが集まって収まるように(大きくならない)。775から776も同様にみんなで集まって納める。
Sから歌詞をイメージして弾く。1拍目と3拍目をテヌート気味に弾く感じ。
843からヴァイオリンとビオラチェロの合いの手は、別のものでない。バイオリンからビオラチェロへ続く事を感じて弾くこと。
851からの管楽器は雑音でなく、楽しいメロディに聞こえるよう。
プレチイッシモは924から新たなフレーズ。ここからちゃんと聞きながら集中してそろえてください。
|