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■井ア先生の
オーケストラ
指導

10月16日

10月22日

11月6日

11月13日

11月23日

12月11日

 

 

 

10月16日の井ア先生の練習

交響曲第9番第1楽章

・今回の第九は、交響曲第8番のあとに第9番が来たというコンセプトでやりたい。ワーグナー以降オーケストラが拡大する第九と違って、バロックとまでは言わないが古楽器的な演奏に近づけたい。

・一番大事なのは、こことここにアクセントがあって、ここにフレーズができているところは、停まらずにまらずに演奏しましょう。和音がこういう風に盛り上がって、ここが一番大事な和音なので、ここを盛り上げるように演奏しましょうとか、ベートーヴェンの頃に完成したソナタ形式とか、和音の流れとかを皆さんと整理して演奏したい。

・たとえば、第1楽章の2〜5小節目の1stヴァイオリンからビオラ、コントラバスに受け継がれるメロディで、大事なのは4分音符。3回続くと何かがある。4分音符のおしまいが3つあるのではだめ。必ずモチーフは、つながって一つの流れになることを理解する。

・音量がはじめてffになるところは、わりと細かく書き分けてあるので、アクセントのfは、他とのコントラストをやらないと、今の楽器では、必ずピーク以上になるので、アクセントを出そうと思うと、他を抑えるとか、いろいろと工夫する必要がある。

・ 音楽は、一番最初のきざみとホルンののばしから始まって、1stヴァイオリンが2回やって、ビオラ、コントラバスまで向かっています。そこまでは、絶対止めずに先送り先送りでやっていきます。

・1stヴァイオリンの最初の出だし、弓のスピードは遅くならないで、きざみを聴きながら添付の中にはいるようにして4分音符を合わせるように弾く。ラ、ミ、ラの4分音符が一つの旋律になるように。

・17の最初のTutti ここからがスタートと思う。fはアクセントであるが、全部のアクセントが 同じと言うことはあり得ない。先になればなるほどアクセントは強くなる。アクセントが続くときは、一番最後のアクセントが一番強いというルールでいきましょう。・このホールは、よく音が響いて残るので、残響を聴いて音の修正をしましょう。

・出だしは、怖いかもしれないが、音をまっすぐとばす、最初は多少強くてもいい。メロディーが入ってくるまでに音量を小さくすればいい。

・弦楽器はAからずっとsfがありますね。3つめのsfが一番大きい。最初から大きくしてしまうと後がそれ以上大きくできなくなってしまう。sfが続くと、同じではない、必ず方向があると考えてください。

・ 1stヴァイオリン、25〜26 のスラースタッカートは、1弓で、24からボーイングは、譜面通りで、27のsfに向かいたい。他の弦楽器のボーイングも同様26のスラースターカートは、1弓で。

・55からどのsfが一番強いのでしょう。Bの一つ前の最後のsfが一番強いので、それに向かって演奏する。55から18分音符も気合いが入りすぎている。sfのついた4分音符だけを演奏するつもりで、sfを重ねていくとクレッシェンドになる。ただただ重ねるだけでなく方向性を持っていくこと。

・1楽章のコンセプトは、「とっとこはむたろう」にしてください。フレーズの途中で小休止しないこと。

・80から木管のメロディー、アクセントの前は、タンキングをうまくして少し空ける。

・80から弦楽器、16分音符の長さと8分音符の長さが一緒になっている。8分音符をするときに和音ができていく。その響きを聴いて大切に弾く。

・102、103のリズムは、アクセントは頭の音だけ、2拍目の8分音符にアクセントが付いてが大きくならないように気をつけること。この形はすべて同様にしてください。

・74の木管頭の音をぶつけないで、次の小節に向かって演奏しましょう。

・Eのあと5小節目からfが続く。これはアクセント。アクセントをアクセントらしく聞こえるようにするためには、他の音にアクセントをつけないようにして澤をしっかりつける。ドミソ、ドミソ、・・・ときて最後にシレソになるところがドミナントで、この和音が一番大事なので、そこを一番大きく、そこに向かってしっかり弾くこと。

・140、142、144のFg、Hr、弦楽器のリズム。小節の最初の8分音符の和音の移り変わりがが重要。これをちゃんと聴かせる。アフタクトが大きくなりすぎない。

・譜面のめくりも音楽のうちですから、静かにめくりましょう。

・Fの前、クレッシェンドはどこになっていますか?186になっていると思います。何となくクレッシェンドが見えるのはだめ。抑えられているのが突然爆発するのがベートーヴェン。

・162の展開部からずっとppでクレッシェンドの186までは、決して大きくならない。

・Fの前の4小節は、長い音にsfがついている。細かいリズムを出そうとして、sfがはっきり出ないのはだめ。sfでだんだん盛り上がるように書いてある。アフタクトでなくて、sfで盛り上がるようにしてください。かなりしつこく意識して弾かないと、リズムを出して重たく弾くことが、習慣となって、快感を覚えている人がいる。とっとこはむ太郎で行きましょう。

・218からFg、Vc、Cbで新しいフレーズが始まるが、どこに向かっているか?それはIの2つ前に向かっている。そこに向かっていることを相当意識していないと、音楽がカオス、混濁の世界に入ってしまって、音楽が進まない状態になってしまう。頂点を目指すというのは、音量も、弓のストロークも、管楽器のタンキングも、息の幅も全部そこを目指してやるということ。頂点に向かってメロディーの人は、はっきり弾く、それ以外の人は細かい音符もそんなに一生懸命弾く必要はない。1stヴァイオリンの人は、245で

上のミーラレ、ミーラレの音の高いミの音を頂点に感じすぎないで。251のドソファのところが一番頂点と意識すること。

・Kから管楽器、ティンパニいったん音をのばしたら、一回響きを聴きましょう。そして本当にクレッシェンドがほしいのは、Kの4つめ。そこで音をいったん吹き飛ばして、32分音符4分音符のモチーフをしっかり出しましょう。

・KからVc、Cbのきざみで音がオクターブ変わっているところが、しっかり聴きたい。音の高さが変わっているのがわかるように、最初をほんの少しだけテヌートする。

・Nの前のトリルは、上から。

・511のFlは、休符とセットにして、リズムを取った方がいい。

・513からFgとVc、Cbは、ミステリオーソ的になっているが、止まるような形でなく動きを出すこと。

 

 

交響曲第9番第2楽章

・9からのメロデイ、今の楽器ならスピーカートで飛ばすことができますが、ベートーヴェンの頃の楽器は、弓を飛ばすことができないので、できたら弾いてください。弾いて音が飛ばしているように聞こえる弾き方を研究してください。古典は的な弾き方にしたい。

・9からのメロデイ、付点4分音符、8分音符、4分音符のモチーフのリズムをしっかり聞こえるように出したい。 各パート出てくるときにモチーフをはっきりと出てくること。

・9から木管は、1拍子に聞こえる。ちゃんと3つ音が詰まっているように弾いてください。

・Cからは木管の音楽。弦楽器は、木管楽器を聞かせてください。全部同じように一生懸命弾くのでなく、4小節ごとにアクセントをつけて弾いて、あとは抜いてください。遅くならないこと。

・151この調から繰り返しをすぎて、この調にいくことは、ベートーヴェンの頃には、ものすごいことなんです。みんな慣れてしまっていて、驚きがない。もっと新鮮な気持ちで。お客さんにもインパクトを与えてほしい。

・388からは1カッコにはいって、繰り替えしをしてください。

・Prestoに入ったときの、fのついたレレララレが、しっかり聞こえるようにしたい。fが書いてある音だけがしっかり聞こえるようにあわてずに転ばすに弾いてください。

・メロデイ冒頭の付点4分音符、8分音符、4分音符のモチーフの弾き方は、4分音符にテヌートがあって、ほんのちょっと切れ目(間)があって、ラーン・タタでお願いしたい。

・503、515の1stVnと2ndVnの2分音符2つは、楽譜に書いてあるとおりタイにして弾いてください。分けて弾かない。今回は楽譜通り弾いてください。

・531からは、いわゆるサプライズがあるかもしれないので、しっかり指揮をみてください。

・531から一番大きいのは、536のffである。531を大きく弾きすぎると、536が大きく弾けない。

・Rからホルンとトランペットのモチーフ、最初の出だしのリズム感を同じようにそろえてください。

・クレッシェンドの頂点は、デクレッシェンドの始まるところにしてください。アバウトでなく、明確に頂点の場所を意識してクレッシェンドしてください。

・最後の3小節。ここだけ早くして、すたこらさっさと逃げてください。最後の951の一瞬の間の後、終わりまで一気に行きますので、しっかりついてきてください。

・一番最後の音にはアクセントはないので、ちゃんと響きを整えて響かせてください。

・トロンボーンはもっと音量でてもかまいません。

 

 

交響曲第9番第3楽章

・3楽章は、バリエーション(変奏曲)になっていますから、どのパートが出るところなのかバランスを考えて、優先順位をつけてください。

・歌い方を一緒にするとか、合わせる場所をかっちりしたい。

・最初1〜2の主体は木管なので、2ndVn、Vla、Vcのクレッシェンドは大きすぎない。2ndVn、VlaはVcに乗っかってください。対抗配置なのでチェロを聞きましょう。

・出だしの木管、8分音符に続く2つ目の音で和音が変わるので、pでもちゃんと鳴らしてください。薄くならない。

・2小節4拍目の最後の音でドミナントガ確定しているので、少しだけ遅くしている。これを聞いて3小節目の頭を合わせてください。

・弦楽器、3,4小節目書いてあるとおり1弓でやってください。音楽が動かないように。・16からの2ndVn、Vla、Vcの8分音符のきざみは、ホルンから引き出された流れを受け止める。 クレッシェンドはデクレッシェンドの始まるところまで。

・43からのホルンとチェロの動き、1拍目と3拍目で和音が変わるので、ピッチカートと長い和音だけで音楽になるように考えて弾いてください。

・61から1stVnの2ndVn、Vlaの前ら音は、拍の前に出してください。 拍の頭を感じてください。

・65から小節の頭で和音が変わっています。木管は1拍目の裏の音が大ききなっているので、ちゃんと1拍目の8分音符の頭の音を大切に歌う。

・95は2ndVnがカデンツアになるので、ちゃんとオワリになるように弾く。

・Stesso tempoに入った時に一回盛り上がって突き抜けるでしょう。勢いを持って入っていかないと1stVnがブレーキをかけてしまう。ほんの少しだけ勢いを持って演奏しましょう。

・121、頭の4分音符にスタカーティシモのついている音は、2ndVn、Vla、Vcは弾ききってください。がんばらない。8分音符を長く弾くぐらいの気持ちで。122のsfのついている8分音符の方は、もっと堅く。最後の4分音符もがんばりすぎない。

・Bの2小節前の1stVn頭の音は、短い目で。他のパートに会わせる。

・138はカデンツアなのですが、デクレッシェンドがあるので、139からはティンパニがテンポを戻してください。

・Cの2ndVn、Vlaのきざみは、音の長さと流れを合わせる。必ず細かい音が聞こえるように。

 

 

交響曲第9番第4楽章

・7の頭の音に行きたい。7の2つ目の音大きく決めない。

・Vc、Cbのメロディは、基本的にインテンポ。8〜11の1拍目までと11の2拍目から16までの2つに分けて、後半は、一気に行きたい。

・歓喜の主題が始まったら、通常はセンプレpにするが、今回はそういう抑制された歓喜にはしたくない。ふつうに唄って下さい。居住まいを正して聞かなくては行けないと雰囲気でなくて自然に。

・103のクレッシェンドからpも歌っていて自然な感じで、とってつけたような歌い方はしたくない。

・ティンパニ、199に向かってずっとレがありますね。これクレッシェンドをつけてください。最初はmpから最後はラに入ったところででfになるように。

・Cの2ndVn、Vlaのnon ligatoのところは、そんなにしゃかりきになって弾く必要はない。欲しいのは201向かうところだけでOK。

・215の2拍目抜いてください。ボーイングはダウンアップ。

・Prestoは、なめらかでなく、もっとごつごつした感じが出るように。8分音符を拍に当てはめて考えること。流れない。

・230は2拍目の4分音符を決めない。頭の和音を大切に。今回の第九はバロック的に。

・241からの弦楽器のPizzバリトンがどのように歌うかちゃんと考えて弾く。フレーズの最後でとどめを打たない。244の3泊目決めない。ドイツ語の歌詞は、2拍目ごとにアクセントがある野で、それを意識して弾く。いそがいない。

・Dの4小節目弦楽器、なんか付いているでしょう。ちゃんと弾き方を変えてください。

この音はつなげないではっきり弾く。

・330の弦楽器のフェルマータは1弓でOK。返さなくてもいい。

・321の弦楽器のben marcato2分音符。切ってください。つなげない。

・331のトルコマーチは、2小節おきにアクセントがある。

・遠くから近づいてきて、Kのテンポはsempre l'istesso tempoとあるが、ベートーヴェンがおいっこにKのテンポは84と伝えたといわれている。これが、4分付点84なのか2分付点が84なのかわからない。今回は、4分付点の84からから2分付点の84までテンポを上げます。 Kの9小節前からターボがかかって、テンポアップする。Kからは、テンポは一定。

・525からホルン、音が切れていたのが、つながると自然に遅くなる。

・Mから管楽器は弦楽器を聞いて、気持ちよくなって弦を追い越さない。いそがない。

・Mからの弦楽器の動き、音の高いところも低いところも同じ大きさにする必要はない。高い音のところへはクレッシェンドして、低いところへはデクレシェンドしてOK。

・843から弦飛ばさない。ベートーベンのことにはそういう弾き方はしない。弾く。ボーイングはダウンアップを4回。音の大きさは同じでなく、最初の方が大きい目。

・847のアフタクトからアップダウンのボーイングでOK。

・Prestoからffのところだけ強くだしてください。f、fが続くところは、fの最初の弾き始めだけを強く弾いてください。全部がf、fと書いてあれば、全体を落とすしかない。

・Maestoso からは6つぶりですで、Prestoのテンポと同じです。そして最後のPrestissimoとの整合性をつけるためにアッチェルランドをします。なんとしてでも付いてきてください。・Prestissimo からは、同じテンポ、指揮より早くならない。

・ちょっとサプライズが多すぎましたか?

・これはご提案です。皆さんが納得いくようにしたいので、修正しながら皆さんと創っていきたい野でよろしくお願いします。

 

前奏曲

・リストは、ハンガリー人だった。ハンガリー音楽は、1拍目にアクセントをつける。1拍目がなければ、休符にアクセントをつける。1拍目のお釣りで2拍目に入るようにしてください。

・Kの3小節目からフレーズの頭。ここが一番遅いテンポ。ここがスタートとなります。4または8小節のフレーズとなって、280のPoco a poco piu mossoに入る2小節前あたりから、ガクン、ガクンとテンポアップしていく。

・334から管楽器はfffになっていると思うのですが、金管は、木管が聞こえるように、伸ばしの音アタックをつけてちょっと音量を落としてください。

・もう一つ大事なこと。頭は拍にアクセントが付いたら、そのアクセントは、フレーズ全体を支配します。縦割りでなくて、最初のステップの勢いが重要。

・みなさん弾きすぎです。ちょっと力が入りすぎ。もっと力を抜いてそろっていれば必ず聞こえるようにこの曲はできている。あまり押しつけがましく弾かない。

・基本的にベートーヴェンとリストはあまり違わないはずです。あまりもロマンチックに演奏することが多いが、今回はベートーヴェンに近い弾き方でいきたい。以上のことに気をつけて練習してください。