10月22日の井ア先生の練習
交響曲第9番第1楽章
・ホルンは人数多くてかまいません。ただ、クレッシェンドの時にザッツがばれないように入ってください。
・最初の1stVnのタタン、タタンのニュアンスをそろえたい。11小節目からクレッシェンドが始まって、モチーフが下がってくると少し8分音符の立ち上がりが早くなるでしょう。それと冒頭のところでも同じように出したい。冒頭は休符と休符の間が長くて、音が長いとどうしても重たく感じてしまいがちなので、そうならないように。冒頭も音の立ち上がりを、11小節目からと同じように早いイメージを持ってください。16分音符に乗っかって、重たくならないように。
・
17からtuttiになってスタイルが元に戻っているので、タターン
の音の伸ばしは、重さがそれぞれかかればいい。長い音は、ベタにならないで、冒頭のpの時と同じように音を出して欲しい。ffになっても、冒頭のモチーフがそのまま拡大した様に演奏してください。
・
17から管楽器は、するどい32分音符のアインザッツ(アフタクト)は、そのままの息のスピードで、響きまで全部入れて4分音符と副付点8分音符のタイまでの長さになるように。従って、少し早い目に切ってけっこうです。そのかわりツツウ、ツツウの音の立ち上がりをfに向かって捕まえてください。
・
17
の2拍目に入ったら、音を押さないで、そのままリリースしてください。必ずホールには響いています。重たくならないで、冒頭のモチーフがそのまま拡大したように弾いてください。クレッシェンドが終わった後も止まらないでそのまま音楽を続けてください。
・
27からのティンパニとトランペットのリズムは、今ぐらい頭だけ出してあとはおさえてください。
・
Aからsfを重ねてクレッシェンド。4つ目のsfが最も大きくなるようにしてください。Aの最初のsfが大きすぎると4つ目のsfへ向かって積み重ねられなくなってしまう。4つめのsfで最もいい響きが出るように。
・冒頭から2
ndVnとVcはきざみがあるけど、音が変わる14からがターボがかかると考えてください。音はクレッシェンドしてかまいません。しっかり音が変わったことがわかるように。
・
27前の1stVnの8分音符のスラースタッカートは、重たく止まる形でなく、27のCisに向かっていくように弾いてください。
・
56からの木管楽器の吹き方。どうしても16分音符に続く8分音符にもアクセント(sf)が付いているように聞こえている。sfは57、59小節の頭の音にしっかり付くように吹いてください。そうすると弦楽器とのモチーフがよく合うようになるので気をつけてください。
・
74から弦楽器は、
リズムが霧の中の様にフワフワになっているので、しっかり聞いてあわせてください。
・
80から弦楽器は、2拍目の8分音符にはアクセントは付かないように。1拍目にしっかり弾いて少し抜くようなニュアンスで弾く。そうすると弦楽器通しの掛け合いがうまくかみ合うはず。
・
102のリズムも頭泊が重要。1拍目の和音を聞いて、2拍目にとどめを刺さない。悪い癖が抜けていない。リズムはしまりがあるように、だらしなく演奏しない。2拍目のリリースするときに音の響きが落ちないように。
・Dから管楽器、Dの7小節目に向かって音楽して欲しいので、それまでのsfを全部同じように吹かない。sfの後を少し抜くように吹いて音楽の方向が見えるように。ティンパニとトランペットは、それを停めるのではなくて後押しして前に行けるような吹き方にしてください。
・Eの前は、2小節前からfが続くが、最後だけff
が明確にわかるように弾き分けてください。
・Eの4小節目には、fがついていないので、明確に区別してメノfのように感じて弾いてください。5小節目からはしっかりfをつけて弾いてください。
・
158から管楽器へ基本的なことですが、ディミネンドするときは、息のスピードを変えないで吹く。息のスピードを遅くすると音程が悪くなる。必ず響きまで支配すること。
・Dの2小節前のVc、Cb音程が少し悪い。
・Dから弦楽器、全部一生懸命弾いても効果がない。むしろ32分音符が続くところは次の小節の頭の音に向かって方向性を持ってひくと効果的。まだ先にffがあるので、軽く弾いた方が良い。
・DからVc、Cbのsfの付いた高い音は、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドまでいっているでしょう。単にアクセントをつけるだけでなく、7小節目に向かって目標を感じて弾いてください。1回、1回バラ、バラに聞こえる。
・展開部にはいる前、一度変ロ長調になっています。
159〜160の最後の音だけで元の調に戻るのですごい緊張感が必要。もう一回仕切り直し。そこで少しでも終わったようなニュアンスになるとダメ。
・
CbとFgは、170のFisの音 はじめて冒頭と違って第3音が出てくる。レファラのファの音が出てくる。全体の響きの中でしっかり音を聞いてください。必ずその音はちょっとテヌートしてあわてない。
・
Vc、2ndVnずっと刻んでいるが、音が変わるのは、178ですね。音が変わったときには変わったのをしっかり聞かせてください。音がかわったらすぐにまた音量をおとしてください。
・
FとGの木管アンサンブル。FはObとFlを主役にしてください。他のパートが大きく吹くとObが聞こえない(徳動いているときはいいが特にのばしているとき)
。GはFgが主役、他のパートは伸ばしているときFgをしっかり聞くこと。そしたらClが入ってきてリタルランドします。
・ティンパニとトランペット、タンタタン(付点16分音符、32分音符、8分音符)のリズム頭の短い音にアクセントがあると重くなって少しブレーキに聞こえる。例えばFの4小節前、トランペット大事なのは、長い音に向かってしっかりモチーフを出してリズムが重くならない。
・
201の2ndVnのし♭、しと音が変わるところのように調が変わるところは、ちょっと音色を出して、わかるようにすると周りの雰囲気が変わります。少し和音の運びを考えて弾く。
・
218Vc、Cbのメロディは6小節間、方向性を持ってすごく高モチベーションで行かないといけない。1回、1回どっっこらしょと休んでいるように聞こえる。主役としての自覚をもち主役らしく仕事をしてください。失速しないでテンポ感をもって。
・
218から弦楽器で32分音符で刻む人は、主役の人にそれそれいけいけと演奏してください。
・この頃になるとたくさんのモチーフがいっぱい絡み合ってきますから、どこのモチーフを一番出さなければ行けないかが重要になる。
・1stVnは、
218からたしかにsfがついているが、それを一生懸命弾きすぎると、重要なVcとCbのモチーフが、出なくなってしまう。sfの音は弾いたらすぐ抜いて、VcとCbのモチーフが出るように。
フーガではないが、カノン(追いかけっこ)のようなものなので、主役のモチーフをしっかり出すように弾く。
・1stVnとFlは
224からは主役なのでしっかり弾く、音量差をつける。232からは2ndVnが主役なので、1stVnそこからは音量を落として弾く。一生懸命弾かない。
・Hからは、1stVnとFl、Cl、Fgが主役。
・
2ndVnは、245のきざみは、音が変わったことをアピールするように、ちゃんと鳴らして、存在感を出してください。
・
Iは、同じテンポのままでpiu
pにする。なんとなくゆるんだ感じで弾くと、弾くとテンポも遅くなったり、掛け合いもうまくいかなくなる。テンポと緊張感は一緒で、音量だけ落とす。
・
287からpのなので、どこが主役かわからない。287〜288は、2ndVnが主役。289〜290は1stVnが主役。291〜292はFl、Fgが主役。293〜294はOb、Clが主役。そのあとみんなでクレッシェンドする。主役が交代するのがわかるように、演奏してください。それ以外のパートは小さくすること。
・
295からのクレッシェンドは、fが続いて、K向かって止まらないで行ってください。
・
369のリズム、強いのは1泊目。2泊目を決めない。相当気をつけないと、癖が付いている。
・ベートーヴェンの交響曲は、最初に主題があって、展開部があって、再現部がある。再現部に当たるのがK。それまでのベートーヴェンの交響曲は、8番も7番もそうですが、最初の提示部より再現部の方が盛り上がるように書かれている。とにかく鳴らすようにKに大きな山がくるように書かれている。ここがちゃんと山になるように演奏したい。Kの前のfが続くところですぐに音量が振り切れてしまう。Kで最高に盛り上がるように、その手前は少し我慢をして最後の最後のクレッシェンドが急激であればあるほど、Kにインパクトがあって盛り上がるので、そのように演奏してください。
・Hr、Tp、Tim
297からの8分音符が続くところ。気をつけないと勢いを止める方向に聞こえてしまう。かなり緊張感を持って弾いて、もっとしまった感じに聞こえるように。Tpは最後の16分音符はしっかりクレッシェンドしてください。音楽を運ぶのは、の大きな動きの中で動いているHr、Tp、Timの方が重要。
・提示部は短調なのに再現部は、長調であるということは、この時代では大変なこと。Kの頭の音は、みなさんの音は、長調かな??なんとなく長調という音。音程はしっかり。しっかりピッチを聞いてください。音が広がるところほど、ピッチに気をつける。ここはその音程を気をつける場所。レ、ラ、ファの順番で音程を合わせる。みんなで音の波を感じて音程を合わせる訓練をしましょう。
・Kで長調になったものが、
315で短調になる。今は、なんとなく短調という雰囲気。しっかりと短調になるように、ピッチを取り直して、ここでもお互いに聞き合って音程をしっかり合わせる。
・Kから木管楽器、Hr、Timの方、一度伸ばしている音で、音量を落としますよね。伸ばしの音はあくまでも伴奏で和音。欲しいのは、32分音符からのモチーフ。副付点8分音符の音は、早い目に息を飛ばしてリリースして切り上げて、短くてかまわないので、32分音符からのモチーフをするどくしっかり出す。その合図は、指揮者が出すので、しっかり合わせて効果的に。
・Hr、Tim、Tpの皆さんに重要な役割を一つ。
333と335のfの前の4つの8分音符をしっかりこちらにわかるようにクレッシェンドしてfへ。先に音楽を持っていくように吹いてください。
・
320、322のTpの4つの8分音符も同様にしっかりクレッシェンドして321、323の頭の音へ。
・木管楽器には
332から16分音符の3連譜に続くしっかりとしてsfがあるが、sfの勢いでそのあと遅くならないように。いっきにそこまで吹こうと思うこと。何となくでは遅くなる。倍管で吹いているときにみんなの意識が同じでないと重くなる。
・Oの5小節前にはsf、fはありません。先ほどと同じように少し小さくしてください。
・
401からのTimの32分音符から8分音符のリズム。Vnが32分音符のきざみで前に行こうとしているので、最初の32分音符の出だしを少しソフトにして1泊目裏の音にアクセント。これにTpが同じように吹いて。TimとTpが一体となるように。Tpはタンキングだけでなく、息で音色を出してください。厚ぼったい音でかまいません。アッタクがはっきりするように吹いてください。
・弦楽器はトリルは上からに統一してください。まだバラバラになっている。トリルというのははっきりとしたアクセントと考えてください。ただの伸ばしより、かなり強いアクセントが欲しいということ。
・
401からのVnの32分音符の動き。絶対小節の頭の音にアクセントをつけないこと。次の小節の頭の音に向かっていってください。コン畜生と弾かない。
・Nの1、3、5、7小節目の2つの8分音符がff、pになる時、小さくするだけでなくちゃんと2つの和音が聞こえるように。少しだけ長くして、縦の線が聞こえるように。4つの和音の動きを感じるように。1回、1回終わりにしない。
・Qからの弦楽器のAの音。伸ばしたとき、必ず音程のチェックを入れて下さい。なんとなく合っていない音を平気で弾き続けない。ピッチが合うということは、そのとき一瞬できれいな響きになるように瞬時に音程を調整する。きれいな水の中を魚が泳ぐようにホルンが旋律を吹けるようにしましょう。濁っている障害物だらけでホルンがまっすぐに泳げないように聞こえる。
・Pの前のVc、Cbのピッチカートのクレッシェンド、あまり早くから大きくならないこと。大きくするのは6つ前から。
・Pの前、2ndVn、Vlaの方。音の変わる時反応してください。和音が変わってどんどん転調を重ねていって、最後のPで元の調に変わる。この和音の変化を出して全体の色を決めているのは、Hrと2ndVn、Vla。音程が悪いとその和音の流れが、わからない。音程を合わせること。
・Qの6小節前、付点8分音符、32分音符、8分音符のリズム。8分音符に向かってクレッシェンドして8分音符にアクセントをつける。クレッシェンドの後は、すぐに音量を落とす。落とさないと、クレッシェンドしっぱなしになる。それがはっきりしていればしているほど、音楽は生き生きしてくる。
・1stVn
466の2拍目も同様にsfをつけて弾く。
・
439からのクレッシェンドは最初の8小節は、クレッシェンドはなしと考えてください。
・Qから、盛り上がるのは8小節目。指揮者が合図したら7小節目をクレッシェンドして、すぐ8小節目でデクレッシェンドしてください。それから
semprep。
・VcとVlaの方、Qの6つ前。長い音にアクセントをつける。
・Qの9小節目からR、木管楽器のリレーがつづく。それぞれの終わりをすこしでも遅くしてはいけない。どうしても、次に休符が見えると遅くしがち。注意してずっとリレーが続くようにすること。
・弦楽器は、
489のffが一番大きいところであるが、どうしてもそこで急に大きく聞こえる。クレッシェンドしてffになるようにしてください。fの4つ前からアフタクトから小節の頭に続くタイの音をちゃんとキープして音を抜かないでその音を響かせて、クレッシェンドしていく。音がふくらんでいく感じを出したい。
・
490のffはキープ。一番大きいところは、diminと書いてある頭のところ。diminと書いてあると急に小さくなる癖がある。
・
485からのTp、Timの8分音符の動きが重要。あおってはダメ。うまく運んでくれるとなにもしなくてもクレッシェンドがうまくいく重要な役割をしている。
・一楽章は、モチベーションを保ちながら演奏しないとうまくいかない大変疲れる楽章。
505のように特にffから急にpにするところで、気が抜けている。
・
498からVcは緊急事態発生のように、モチベーションを保って弾く。今の演奏では、スピトpで気が抜けて重くなっている。
・
513から、Ob、Clのメロディは気を確かに。モチベーションを保って気を抜かない。
・最後の音にはスタカーティシモは書かれていないので、最後のドミナントが大事です。特に低弦の人はビブラートかけて響きを残してください。
・Sから、木管、金管にはしつこいほどモチーフがでてきます。長い音は抜いて飛ばして早く切り上げて、32分音符のモチーフをしっかり出す。弦楽器のきざみにうまく乗っかってください。
・音楽は必ずどこかに向かっているので、絶対に音楽を止めないでください。
交響曲第9番第2楽章
・
9からの2ndVnのメロディ、小節の最初の音、ラ、レ、ミ、ラの流れをつかんでください。縦割りになってはいけないが、4小節が終わったら役割終了。次は、Vla。
・
9からのメロディの冒頭の付点4分音符8分音符の弾き方。ラータタという人とラン・タタという人がいますが、ラーン・タタと弾いてください。
ラーンとタタは分けて結構です。ベートーベンの交響曲第7番の1楽章のリズムと同じ。
ラータタと止まらないで、少し飛ばしてはどうでしょう。
ラーンにはアクセントをつけても結構です。
・ラーン・タタは、重要なモチーフなので、pであるとあまり思わずにもっと出てもいいと思う。
・チェロはもう少しラーンとタタをセパレートした方がいい。
・Cからのラーン・タタのリズムは、4小節ごとに4小節のフレーズがわかるようにアクセントをつけてください。アクセント以外は、音量を落として結構です。ちゃんとテンポを維持して。
・木管のみなさん、
144からの付点4分音符、8分音符、4分音符、4分音符のリズム。最後の4分音符を決めない、大きくならない。最後の4分音符を短くすると不用意なアクセントがついてしまう。最後の4分音符の響きを確認してください。
・
135から弦楽器、音量のことだけに気を取られると139から遅くなる。センプレpになってもリズムを感じてテンポを維持しましょう。音楽を運ぶ役割も自覚しましょう。
・
135から小節の頭のfだけ、アクセントつけて、メリハリをつけてください。
・弦楽器繰り返し記号の後
159、あまり今までのリズムように頭の音にアクセントをつけて、ぶつけるように弾かず、調が変わっていくのがわかるように小節の頭の音を大切に弾いてください。弾くごとに調が変わっていきます。調が変わるのがわかるように音程をよくして下さい。
・
171からのクレッシェンドの先にffがありますね。その次にまたffがあります。3回めのffで一番大きくしたいのですが、171のfから大きすぎて、ffとのメリハリがついていない。
・
177のRitomo
di tre battuteからFg3小節吹いたら、semprepになっている。極単に音量を落とさないと、semprepに聞こえない。しっかり落とすように。引き続き出てくるOb、Clも同様。そのかわり前半の3小節はソロパートなのでしっかり音量出して吹いてください。その落差が重要。
・
189、Cl、Fg
付点4分音符、8分音符、4分音符のリズム。浮き出るようにしっかり吹きましょう。他のパートも付点4分音符、8分音符、4分音符のリズムが少しでもあったら、そこは強調して吹きましょう。そのあと続く4分音符の流れは軽く、落差をはっきり。
・
234のRitmo
di quattro battuteにはいったら、弦楽器も 付点4分音符、8分音符、4分音符のリズムをはっきり出してください。このリズムのところは、はっきりと浮き出るように聞こえるように弾いてください。これはかなり意識して弾かないとダメ。
・特に
242のCbのリズム。244のVlaのリズム。246の1stVnのリズムは、他のパートがかなり鳴ってくるので、かなりがんばって浮き出させないと、埋もれて聞こえなくなっている。
・Gでいったんffを出したら、いったん音量を小さくしてGの5小節目のffに向かってクレッシェンドしましょう。Gからは、4小節ごとのフレーズの作りがしっかりわかるように弾く。4小節ごとの小節に向かって弾く。
・Gの4小節前のfは大きく鳴りすぎないでGのffが、しっかり出るようにセーブしておく。
・Iから木管楽器のメロディ、
346に向かって重くならない。方向性を持って吹く。4小節ごとにひとかたまり、フレーズの後半のリズムが重くならないで、次へ流れるように。
・Hrの3,4番、Tpの1,2番、
Iのあと16小節目、345から同じ音を吹いていますが、付点4分音符、8分音符、4分音符のリズムの直前に合図しますので、ほんのちょっとクレッシェンドしてください。
・Ob、Cl、
Prestoから、ラ、レ、ラ、ラ、レの最後の音のすぐにデクレッシェンドしないで、一度ならしてからデクレッシェンドすると、デクレッシェンドがなめらかに聞こえる。そのあとの416からのメロディー自然に歌っていきましょう。416や420の付点2分音符少し歌いこん(クレッシェンド)で、後ろで4分音符で刻んでいるFgに合わせる。フレーズの最初の勢いで一気に吹いてしまうイメージ。
・Obの
458からのスラーの位置とFg、Hrのみなさんのタイの位置が一致する。ここで合わせ直しをしましょう。ここは頭拍で音楽をするのではなくて、ここはバッハなどがときどきするような小節の途中からフレーズが始まる場所だと思ってください。それが最後のクレッシェンドMで元にもどると考えてください。そのためにわざとずらしてあるのだと思ってください。
・Nのあと2括弧。VlaとVcがメロディをやっている。
495からは小節の途中から(真ん中から)フレーズが始まることを意識すること。フレーズの頭(小節の真ん中の2分音符)ははっきりと意識し弾く。意識しないとフレーズの頭の音が柔らかくなってしまっている。ここからのフレーズを意識してフレーズごとにユニットでクレッシェンドすること。
・
507からはVlaとVcから引き継いでOb、Cl、Fgが同様に小節の途中からフレーズが始まるメロディ。意識してフレーズの頭の音を意識して出すこと。2拍目が遅れないように、意識して入ること。
・
515から1stVnと2ndVnは、今回はタイでつない弾くことにします。しっかり確認してください。その前の伸ばしの音のクレッシェンド、ちゃんとどこに目標があるか意識して弾かないとちゃんとfにならないので、なんとなくでなく、意識して計画にクレッシェンドすること。
・弦楽器
507から、小節の途中からのフレーズを意識して、2拍目からのフレーズが固まり聞こえるように弾いてください。木管のフレーズの頭の音と弦楽器の一番高い音が、同じになるので意識して弾くこと。
・そのフレーズの固まりを繰り返しながらクレッシェンドしていることを感じること。何となくクレッシェンドするのではなく、そのフレーズごとにクレッシェンドする事を考えてください。
・一番最後の3小節。ラ、レ、ラ、ラ、レとfがついている音だけが出るように。ラ、レ、ラ、ラ、レがテンポで聞こえるように。最後の音は、ヴィヴラートをつけましょう。弾き逃げなし。
交響曲第9番第3楽章
・冒頭Fgクレッシェンドありますが、Clが入ってきてからクレッシェンドしてください。
・3小節目からの弦楽器。響きのまま動いてください。
・
6の1stVnはドの音、3拍目でデクレッシェンド。6の2ndVn、Vlaはソの音、4拍目でデクレッシェンド。
クレッシェンドの位置がずれているので、1stVnがちゃんと大きくなってから、2ndVn、Vlaが大きくなることを理解する。あいまにならないように。
・同じように7はClは3拍目がクレッシェンドの頂点。2番ClとFgは4拍目が頂点。
・
11は弦楽器3拍目がクレッシェンドの頂点。12のCl、Fgも3拍目が頂点。
・
25からの2ndVn、Vlaのメロデイ。最初の4小節はメロディは3拍目から次の小節の1拍目にスラーでつながっていますので、なめらかに。5小節目からは分かれているので、5小節目からは、頭をはっきり弾くように意識してください。小節の頭の音が、だんだん重なって、クレッシェンドになるように。後はバリエーションになっていくので同じように。
・
431stVn、装飾音を引っかけるためには、42のフェルマーターしっかり、切らなくてはいけない。
・
65から1番Fl、1番Ob、1番Fgがメロディ。伴奏がどのようになっているか理解していますか?メロディは、同じことを3回やっているが、伴奏はみんな違う。伴奏が変化をもたらしているので、メロディもそれにあわせて、変化して欲しい。最初1回目はノーマル。2回目はちょっとずつ、少し派手気味に・・など。
・何度も第九を演奏していると、音楽的にとても大きなことが起きているのに、気づかずにサッといってしまう傾向にある。例えば、
81の3拍目Gdur(ト長調)をやっているのEesdur(変ホ長調)になる、この頃は、4度違う調や、5度違う調にはなったけど、3度違う調に転調することは、この時代には大変なことだった。これをロマッティック転調ともいう。この時に色が変わるように特別なことが起こるというように演奏して欲しい。
・メロディと装飾的なところ、出るべきところと引っ込むべきところをちゃんと区別して演奏して欲しい。
これはこの次の練習でやりましょう。
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